3月に開催された京都国際デザイン会議 クムルス2008。(→クムルスについて)
益田が参加したサステナブルデザイン教育のセッションは、世界各地のサステナブルデザインのキーパーソンとも言える面々が顔をあわせる、非常に貴重な時間となりました。
京都国際デザイン会議 クムルス2008全体として採択された『2008年 京都デザイン宣言』でも、「サステナブルデザイン」が重要なポイントとなっていることが伺えます。

公式ホームページから会議の様子と『2008年 京都デザイン宣言』の原文がご覧頂けます。
以下に、エコデザイン研究所にて翻訳した『2008年 京都デザイン宣言』を掲載いたします。
(無断転載はご遠慮願います。翻訳原稿:(C) LLP EcoDesign Institute)
2008年 京都デザイン宣言
環境破壊をすることなく資源開発が継続出来るような、人を主軸とした創造的社会を構築する為に、グローバル規模での責任を分かち合うことを、キュームラスのメンバーはここに公約声明をする。
【新しい価値観と考え方の提案】
世界中の人々は現在、グローバルでありながら相互依存制度のもとに生活をしている。私たちはデザインを用いて、環境、プロダクツやサービスを創り出しており、依然として生活の質を向上させ続けている。デザインとは、人類・科学・技術及び芸術と社会的、文化的、工業的かつ経済的価値観を併せて創造する一手段である。
人間を主軸にした新制度の過程こそが、生活に関して新しい価値観や考え方を提案することで変化に適応することが可能となり、こうした考えが私たちの発展の成果に貢献できるのである。
【人類を主軸とした発展の時代】
技術に重点を置く発展から人に重点を置いた発展へとパラダイム(認識の枠組み)が移行しつつある。
焦点となるのは、物質的に目に見える価値観から精神的で知力を要する、より物質的でないものへと変化していることである。“文化的生産力”の時代が幕を開け、生活様式、価値観やシンボルといった重要性が物質的生産物よりも重みを占めるであろう。デザインの考え方は、着実にこの連続性の中心に置かれている。それと同時にこの展開は、文化的伝統やそれらを拡大し再生を図ることの重要性を強調している。
【デザイナー達が担うべき新しい役割の緊急性】
グローバルな発展と環境保全と社会問題に関する意識の増大は、新たな需要を引き起こし、デザイン、デザイン教育、デザイン研究にとっても、新しい機会を提供している。デザインそのものが再定義を余儀なくされており、デザイナーは新しい役割を考え自らが環境に配慮した未来を導くように答えを展開すべきである。
【環境を考慮した発展の理想に関する共同研究を未来の為に追求すること】
グローバルなコミュニティーデザインの教育者及び研究者を代表とするキュームラスのメンバーは、率先してここに“京都デザイン宣言書”に於いて、環境破壊に繋がらないデザインの発展の理想を誓うものとする。更に キュームラスのメンバーは、環境破壊なしに資源開発を継続出来る将来の発展についての知識を共有し理想を促す為に、教育、文化機関、会社、国家、及びそれに属する機関等、デザインやその他の専門家組合、NGO団体と共に協力し合同研究することに合意をする。
【教育からグローバルな責任について】
ここに於ける使命を遂行するには、環境破壊のない資源開発の継続を、社会・環境・文化及び経済面での発展を今現在そして次世代の人々の為に貢献し調和を保ち、健全な人生を築くような環境文化を構築していくことを ここにキュームラスのメンバー全員は誓うものとする。メンバーは、若者達の教育についても私たち各々がグローバルな責任を再認識し、環境にやさしい人間を主軸とする創造性豊かな社会を築く価値制度のなかでの役割を受け容れることに専念することとする。
【私たちの世界を根本的に改善するための能力】
普遍的、継続的原則に基づいた人を主軸としたデザインの考え方は、私たちの住む世界を根本的に改善する力を保有している。それにより、経済・環境保護・社会及び文化的恩恵が全人類にもたらされ、生活の質が向上され、未来と個人が幸せを分かち合うと言う楽観的現状を創造するのである。
(無断転載はご遠慮ください。翻訳原稿:(C) LLP EcoDesign Institute)